猫ライターが考える「猫マンガ」の魅力とは?
猫好きさんの中には猫をテーマにしたマンガ作品を読むのも好きという人も多いのではないでしょうか。猫を飼っていて、生身の猫と毎日触れ合っている場合でも、「猫マンガ」の楽しみはむしろ増大します。それはなぜなのか考えてみました。
【猫のビジュアルの魅力がデフォルメされたイラスト】
猫を飼っていない人でも知っている猫の魅力とは、猫のビジュアルではないでしょうか。毛並みはフワフワもふもふだったり、シルクのようにつややかで滑らかだったりします。宝石のような輝きを宿す瞳は明るさによって瞳孔の大きさが変わり、表情豊かです。それから、猫の体はとてもしなやかで運動能力が高いため、面白いポーズで眠っている姿やジャンプする姿など、あらゆる動作から目が離せません。
猫のビジュアルの魅力をとらえようと、写真や動画をたくさん撮影してしまう人も多いでしょう。しかし、猫はリラックスモードのときは動きが少なく、活動モードのときは動きが速すぎて撮影が追い付けないことも多いです。
猫のそんな魅力をオリジナルデザインのイラストに昇華して見せてくれるのが、たくさんの猫マンガ家が作り上げた猫キャラクターたちといえます。現実の猫と見比べると違いが多いですが、猫好きな人がなんとなく思い描いている「猫のイメージ」には合っているのです。そして、マンガ家や作品によってデフォルメする要素や描き方、絵柄が異なるため、違う作品を読むたびに猫の新しい魅力に気づかせてくれます。
【猫あるある・猫飼いあるあるのエピソードに共感できる】
猫は1匹1匹が個性的ですが、猫に典型的な行動パターンも多く存在します。そして、猫の行動に反応する飼い主さんも1人1人違うものの、同じ気持ちになる場合も多いでしょう。猫マンガを描いているマンガ家には猫を飼っている人も多いので、猫好きさんが共感できるエピソードをたくさん盛り込んで作品を提供してくれています。
初めての出会いやお別れなどドラマチックなエピソードを中心に描いた作品もあれば、平和な日常生活の中で起きる小さな事件をメインテーマにした作品もありますよね。「猫」テーマは狭いようで奥が深く、エピソードは無限にあるといえます。
【猫を擬人化したドラマを味わうことができる】
現実の猫は人の言葉を話しませんが、「こんなことを思っているんじゃないか」「猫が言葉を話せたら、こんなことを言うんじゃないか」と猫好きさんは想像することがあるでしょう。猫にセリフを言わせている猫マンガの面白さはそこにあるともいえます。
また、姿は猫でも性格や能力が完全に擬人化された猫マンガ作品もあります。人間をキャラクターにする代わりに猫に人間を演じさせているのです。ファンタジーや童話、寓話などの場合、キャラクターが人間ではないほうが世界観にマッチすることもあるといえます。
【おすすめの猫マンガ10選】
ランキングや詳しい内容は後日、別記事にする予定です。以下、新旧・プロ作品&アマチュア作品を取り混ぜて、思い出すままに書いていきます(思い出した順番は「最近読んだかどうか」によるところが大です)。中には過去記事で感想を書いた作品や別サイトにレビューを書かせていただいた作品もありますので、よろしければご覧ください。
★「夜廻り猫」深谷かほる
★「ペン太のこと」片倉真二
★「おじさまと猫」桜井海
こちらのマンガサイトに作品紹介とレビューを書かせていただきました。
孤独な猫と妻を亡くした男性の触れ合いが泣かせる!「おじさまと猫」 | マンガマミレ
★「犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい」松本ひで吉
★「チーズスイートホーム」こなみかなた
このサイトの過去記事で紹介しました。
猫好きさん号泣注意!「チーズ スイートホーム」12巻で完結。
★「そろえてちょうだい?」いくえみ綾
★「ヨタ話」新井理恵
★「ネコでごめん」猫井ナツミ
★「動物のお医者さん」佐々木倫子
こちらのマンガサイトに作品紹介とレビューを書かせていただきました。
漫画『動物のお医者さん』の感想・無料試し読み | マンガマミレ
★「ゆず」須藤真澄
【猫マンガを描いてみたい!】
私に絵心はないのですが、猫たちと暮らしていると描きたくなることがあります。Google Keepのお絵描き機能を使ってiPadにタッチペンで描いてみました。
タイトル:「ぼくはいいこでごはんをまってるの」
モデル:保護猫マカロン君